こんにちは!株式会社翔工務店です!
今回は【目地・シーリング工事】について説明していきたいと思います!
『目地のシーリングってなんのこと?』
『目地の打ち替え・増し打ちってなに?』
そんな疑問を少しでも解消できるよう
目地・シーリングついて詳しく解説いたします!
目地・シーリングについて
シーリングが切れると雨漏りやサイデイングの反りや割れ、下地の木部や胴部の腐食にも繋がってしまう為、とても重要な箇所となります。
外壁や建物の隙間を埋め、クッションとしての役割やを果たしてくれていたり、つなぎ目をや部材同士を固定する目的としても使われています!
シーリングの施工箇所
シーリングはいろんな箇所に使用されていますが、シーリングと聞いて一番に思いつくものは外壁の目地かなと思います。
シーリングが使用される場面は外壁、屋根のひび割れの補修や、部材のつなぎ目など非常に広い範囲で使用されています。
シーリングとコーキングの違いは?
シーリングの種類
①ウレタン
②アクリル
湿った箇所でも使用することができ、水性系で非常に作業がしやすいシーリング材になります。
難点といえば硬化した際に肉痩せしやすく、耐久性が低いのが難点になります。
主に室内で使用されることが多いシーリング材なので、陽が当たる場所ではおおよそ10年程経つとヒビ割れてが起きてしまうと言われています。
外装りフォームではあまり使わないシーリング材になります。
③シリコン
耐候性・耐水性・耐熱性に優れており、比較的コストパフォーマンスが良いシーリング材になります。
屋内外問わず使用できるシーリング材ですが、充填後にシリコンオイルが出るため、周辺が汚れやすく、上から塗装をしてしまうと剥がれてしまいます。
外壁塗装と併用して使用するのは難しいシーリング材になります。
④変形シリコン
変成シリコンは普通のシリコンとは違い、上からの塗装が可能になります。カラーバリエーションも多く、塗装をしなくても十分な耐久性があるシーリング材になります。
他のシーリング材と比べると値段も少し高くなってしまうのがデメリットになります。
高耐久シーリング材とは?
高耐久シーリング材とは一般タイプのシーリング材に比べて耐久性の高いシーリング材となります。
一般シーリング材の耐久年数は約10年となりますが高耐久シーリング材の耐久年数は3倍の約30年となります。
一般シーリング材に比べて材料費のコストは上がってしまいますが費用対効果も高いシーリング材となります。
「一度の施工で長く持たせたい!」という方にオススメです!
今シーリングの打ち替え等のリフォームでは、高耐久シーリングを選ばれる方が増えています。
代表的な高耐久シーリング材は下記となります。
〇オート化学/オートンイクシード
〇サンライズ株式会社/SRシールH100
上記2点の高耐久シーリング材は2点共耐久年数30年の高耐久シーリング材となります!
オートンイクシードは一般シーリング材に比べて硬化に時間がかかる為、シーリング後に外壁塗装をする場合1週間ほど硬化させてから塗装をする必要がありますので注意が必要です。
SRシールH100はオートンイクシードに比べて塗料との相性がいい為、シーリング工事後に外壁塗装をする場合はSRシールH100がオススメです!
オートンイクシードはシーリング工事のみの場合や外壁のクリヤー塗装でシーリングを後打ちする際に使用することがオススメです!
シーリングの劣化症状
シーリングの劣化症状は主に下記の3つになります。
・ひび割れ
・黒ずみなどの汚れ
・目地からの剥離
シーリングの劣化が気になる場合は参考にしてみてください!
シーリング材のひび割れ
シーリングが劣化していくとやがて柔軟性がなくなりひび割れが起き始めます。
シーリングのひび割れは大きなものから細かいものまでありますが、細かければ大丈夫と言うわけではなく、劣化が現れたらなるべく早めにメンテナンスを行いましょう。
ひび割れを放置しているとシーリングの破断につながってしまい、増し打ちといった比較的手間のかからない補修で対処できたものが、できなくなってしまいます。
小さなひび割れ(髪の毛ほどのひび割れ)だからと言って放置せず、知識のある業者に見てもらうことをお勧めいたします!
黒ずみや汚れ(ブリード現象)
シーリングが劣化してくると、黒ズミや汚れが浮き上がってくることがあります。これをブリード現象と言います。
詳しく説明すると、可塑剤(かそざい)というシーリングに含まれている添加物がシーリングと分離して、可塑剤が表面に出てくるために起きる現象になります。
ブリード現象が起こると可塑剤が少なくなるため、シーリングが痩せてしまったり、亀裂が入りやすくなるといった症状も引き起こしてしまいます。
目地からの剥離
剥離はプライマーの塗りムラや塗り忘れによって引き起こったり、外壁の動きに接着面がついて来れなかった場合に起こる現象になります。
施工時にプライマーの工程が入っているか、業者に施工前に確認しておくのがベストです。
シーリング補修方法
シーリングの施工には2種類の施工方法があります。下記で詳しくご紹介していきます。
増し打ち
打ち替え
打ち替えとは、既存のシーリング材をカッターなどで取り除き、新しいシーリング材を充填する補修方法のことです。
増し打ちと比べて費用はそれなりにかかりますが、外壁の目地の隙間をしっかり埋めて防水性や柔軟性を確保できるので、長い目で見たら打ち替えの方が長持ちするかなと思います。
打ち替えの耐用年数は使用する材料によっても変わりますが、ウレタンや変性シリコンの場合は約10年、気候条件などで劣化しにくい環境下であっても長くて12~15年前後となっております。
シーリングの施工注意点
シーリングの施工には様々な注意すべき点があります。知らずに施工してしまうとシーリングの耐用年数を減らしてしまう可能性もありますので、ぜひ覚えておきましょう!
まず結論から言うとシーリングを施行するときは、雨天時や低温の日は適していません。一般的に気温15~25℃の間、湿度80%未満が良いとされており、曇天・無風状態がベストの天候となります。
工事期間の関係もあり、なかなかベストタイミングでの施工は難しい時もありますが、無理に工事を進めてしまって後悔することがないように、あらかじめ業者と話し合っておくことをお勧めいたします!
シーリンング工事手順
次にシーリングの施工手順をご紹介いたします!弊社で施工した施工事例になりますのでぜひご覧ください!
打ち替え
初めに打ち替えの場合の施工手順をご紹介いたします!
1.既存シーリング材撤去
初めに既存シーリング材をカッター等を用いて撤去します。既存のシーリング材が残っていると密着性に影響が出てしまう為、ワイヤーブラシ等で綺麗に清掃します!
2.マスキングテープ養生
シーリングを充填する際に、シーリングが外壁にはみ出さないよう、テープを張る位置をしっかりと確認します。テープが被着面に食い込まないように、注意して貼り付けます。
3.プライマーの塗布
次にプライマーをハケ等にて塗り残しのないように塗ります。プライマーの塗り忘れや、塗り残し、ムラがあるとシーリングの剥離の原因になりますのでしっかりと塗っていきます!
4.シーリング材の充填
目地底にコーキングガンのノズルを当て、均等に充填していきます。
5.ヘラ仕上げ
充填が終わったら建物の目地幅にあったヘラを選び、しっかりと押さえつけ平滑に仕上げます。目地幅に合っていないヘラで施工してしまうと、シーリングの見た目が凸凹になってしまったり、目地の中で隙間ができてしまったりなど、後々の施工不良につながってしまいますので目地幅にあったヘラを使用します!
6.マスキングテープ撤去
仕上げ後はすみやかにマスキングテープを撤去します。シーリングの漏れはないか、隙間などは無いかしっかりとチェックし、問題がなければ施工終了になります!
増し打ち
次に増し打ちの施工手順ですが打ち替えの手順とほぼ同じになります。
- 目地の充填箇所の清掃
- マスキングテープ養生
- プライマー塗布
- シーリング充填
- ヘラ仕上げ
- マスキングテープ撤去
- 完工
シーリング工事の費用相場
増し打ち | ウレタン・変性シリコンの場合:1mあたり550円~700円 高耐久シーリングの場合:1mあたり800円~1200円 |
打ち替え | ウレタン・変性シリコンの場合:1mあたり800円~1300円 高耐久シーリングの場合:1mあたり1100円~1600円 |
注意⚠︎上記の表は相場であり、参考目安にしていただければと思います!
基本的には外壁塗装とシーリング打ち替えをセットにして施工する方が、コスト削減や手間も省けますが、シーリングの劣化状況によっては、早急に対処した方がいい場合もありますので、不安に思うことがございましたらお気軽にご相談いただければと思います!
まとめ
シーリングについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
シーリングだけの施工でもできますが、外壁塗装を行う際にまとめて施工した方がコストも削減できるので外壁塗装のタイミングで依頼するのをお勧めいたします!
もし雨漏りなどでのお悩みでしたら早急に対処いたしますので、お気軽にご相談いただければと思います!
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