皆様!こんにちは!株式会社翔工務店です!
こちらでご紹介するのは
『サイディング外壁の剥がれ、浮きの原因、対処法』
『サイディング外壁の通気工法・直張り工法』
についてです!
目次
サイディング外壁
まずはサイディング外壁についてです!サイディング外壁の張り方には二種類あります。自分の住まいがどの張り方なのか知っておくだけでも、業者とのトラブルや失敗を防ぐことにも繋がりますので、是非ご覧ください!
※自社作成図
直張り工法とは
サイディングの直張り工法とは、壁下地材(構造用合板)に防水シートを張りその上からサイディングボードを張り付ける工法です。
この方法は1990年代から使われていましたが、壁内部に水分の逃げ道がなく湿気が溜まりはじめ、それが原因でサイディングの浮きや腫れ、剥がれに繋がることが懸念され、2000年以降には直張り工法とは違う通気工法に切り替わりました。
通気工法とは
通気工法とは、直張りとは打って変わって壁下地材(構造用合板)に防水シートを張り、ここで防水シートとサイディングボードの間に隙間を空けます!ここに隙間を空けることによって水分の逃げ道ができます。そうするとサイディングの腫れや、剥がれなどを防げる効果があり、雨漏りも起こりにくく家の寿命にも大きく関わってきます!
防水シートとサイディングボードの間には通気胴縁(つうきどうぶち)という木材を挟んで隙間を作っています。2000年頃からこの通気工法を行う業者が増え、今では一般的な工法になりました。
直張り工法サイディング
劣化症状
直張りサイディングの劣化症状とはどんな症状なのかご説明していきます!
まずはみなさん一度は目にしたことがある剥がれや、腫れになります。この現象は先に説明したように、壁内部に水分の逃げ道がなくそこに湿気が溜まり、それが原因でサイディングの浮きや腫れ、剥がれを起こし始めます。
外壁だけでなく、放置しすぎてしまうと下地の柱にまで腐食が進み、最終的には室内までに劣化が進んでしまいます。そして雨漏りに繋がりそこでやっと気づくケースが多いです。
劣化が室内までに及んでしまうと室内側のクロス(壁紙)・ボードまでも剥がさなければならなくなり、余計な工事費用がかかってしまいます。
まずはお住まいの外壁に剥がれや浮きがないかチェックし、剥がれが起きている場合は早めに工事を検討したほうがいいでしょう。
メンテナンス方法
外壁カバー工法
外壁カバー工法とは、既存の外壁の上から新しい外壁材を取り付ける工法です。この方法は既存の外壁を解体する手間が省けるので工事のコストや期間を大幅にカットできるのがメリットと言えます。
ですが、デメリットとしては下地の劣化状況によってはカバー工法ができない場合もあります。カバー工法をする際は内部の劣化症状をよく調べた上で検討した方がよさそうです。
外壁張替え工事
外壁張替え工事とは、既存の外壁を剥がし新しいサイディングに張り替える工事です。その際に、合わせて下地や防水シートの修繕を行います。
寿命を重視するのであれば、直張りサイディングのお住まいは張替えをしない限り寿命はそう長くないと思った方がいいです。
お住まいが直張りサイディングの場合、寿命や耐久性を考えるのであれば外壁張替え工事をお勧めします。
その分工事期間やコスト面などはカバー工法と比べて上がってしまいますが、長期的に考えると張替え工事の方が雨漏りのリスクも減るので安心です。
外壁塗装
外壁塗装はサイディングの表面を塗り替える工程になります。ですが直張りサイディングには外壁塗装はあまりお勧めできません。。
サイディングの劣化が激しく、塗膜が剥がれてしまっている場合には張替えをお勧めしております。
ですが、劣化症状があまり見られないのであれば、塗装をできる場合もあります。塗装工事をする時は透湿性塗料というものを使用します。透湿性塗料とは雨水を通さず、湿気だけを逃がす性質をもった塗料になります。
代表的な透湿性塗料は「日本ペイント/パーフェクトトップ」です。
↑「日本ペイント/パーフェクトトップ」
直張りサイディングを塗装する際は、下塗りに「サーフ」や「フィラー系」の弾性タイプの下塗りを使用することもNGです。
必ず下塗りは「シーラー」を使用しましょう!!
こういった外壁塗装も施工できますが、やはり直張りサイディングの外壁ですと塗装を行ってもすぐ剥がれが起きてしまう場合もあるので、そのリスクについて業者と詳しく検討してから決めることをお勧めいたします。
※業者によっては塗装できない場合もございます。
直張り工法・通気工法の確認方法
デメリットの部分しか見えない直張り工法ですが、自分の住まいが直張り工法なのか通気工法なのか知っておきたいですよね。今すぐできる確認方法をご紹介いたします!
水切り板金の確認
まずは水切り板金(土台水切り)を確認しましょう。水切り板金はサイディング外壁と基礎との境になっている部分になります!
お住まいの水切り板金が確認出来たら、定規(細い物であればなんでも構いません)を持ち水切り板金とサイディング外壁の隙間に差し込み、奥行きを確認してください!
サイディングボードの厚みが10~16mmの場合は直張り工法の可能性が高いです。
通気工法の場合だと、サイディングの間に通気胴縁があるので20mm以上の厚さになります。
通気工法サイディング
劣化症状
通気工法の劣化症状として一番多いのはチョーキング現象になります。雨水や紫外線などで塗膜が劣化し、外壁に手で触れると白い粉状のものが付きます。
通気工法でもサイディングの浮きや腫れもまれにありますがほとんどがチョーキング現象になります。
メンテナンス方法
通気工法のメンテナンス方法としては塗り替えで済む場合が多いです。この塗り替えと同時に基本コーキングの打ち替えも一緒に行います。
サイディングの劣化が著しくみられる場合には張り替えも行えますが、基本的にはコスト面などを考えると塗り替えをお勧めいたします!
まとめ
お住まいが直張り工法なのか通気工法なのか、一度把握しておくだけでも今後劣化したときの対処に役立つと思います!
直張り工法だった場合には、今後の工事費用など見据えた上で塗装を行ってもすぐに浮きや剥がれが起きてしまうことが多いので、張替えやカバー工法といった対処の方がいいかと思います。
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