電気代の高騰が問題視されている昨今では、再生可能エネルギーである太陽光発電に注目が集まっています。太陽光発電を設置することで、電気代の削減など、さまざまなメリットを得られます。
とはいえ、太陽光発電の設置には高額な費用がかかるため、中には躊躇してしまっている方もいるでしょう。そこで今回は、太陽光発電の設置費用目安と、費用を抑えるコツについて詳しく解説していきます。
目次
太陽光発電の設置費用目安
太陽光発電は、1kWあたりの価格で販売されています。
経済産業省の調達価格等算定委員会が2025年に発表した「令和7年度以降調達価格等に関する意見」では、1kWあたりの販売価格が26.7万円(新築・既築の平均値)となっていました。
一般的な住宅用ソーラーパネルの場合、3~5kWで十分とされているため、上記のデータを加味すると、大体80.1~133.5万円が相場であるといえます。
ただし、これらはあくまでも目安(相場)であり、実際の費用はメーカーや工事内容によっても異なるため、詳しくはメーカーや弊社にご確認ください!
太陽光発電に必要な設備と費用割合

太陽光発電を設置するためには、さまざまな設備が必要であり、それぞれの設備に費用がかかります。
以下、代表的な設備とその費用割合について詳しく見ていきましょう。
ソーラーパネル
ソーラーパネルは、板状の太陽電池のことです。
「太陽光パネル」「太陽電池モジュール」と呼ばれることもあります。
ソーラーパネルは、太陽光発電における最も重要な部分であり、設置費用は全体の約47%を占めています。
パワーコンディショナー
パワーコンディショナーは、ソーラーパネルで作った直流の電気を、交流の電気に変換するための設備です。この設備がなければ、太陽光発電が機能しないため、ソーラーパネルの次に重要な部分といえます。
パワーコンディショナーは、ソーラーパネルの容量に応じて出力を上げる必要があり、容量が大きければ大きいほど費用も高額になります。
費用割合は、全体の約5%です。
架台
ソーラーパネルを設置する際は、パネルを固定しなければなりません。このときに使用するのが、架台です。
架台は、ただパネルを固定するだけでなく、高さや角度を調整する役割を担っています。パネルの数が多ければ多いほど、架台にかかる費用も高額になります。
費用割合は、全体の約2.8%です。
その他設備
太陽光発電を設置する際に、モニターや蓄電池といった設備を導入する場合は、費用が大きく変動します。発電量や売電の状況、電力使用状況を確認できるモニターを設置する場合は、別途数万円ほどの費用がかかります。
発電した電気を貯めておくための蓄電池は、比較的高額であり、工事費込みで10万円以上の費用がかかることが多いです。
工事費
太陽光発電を設置するときは、設備費だけでなく工事費もかかります。工事費については、依頼する業者によっても大きく変わりますが、相場としては21~40万円程度です。
ただし、屋根の形状や工法によって費用が変動するケースもありますので、見積もりを取って確認することをおすすめします。
太陽光発電設置後にかかる費用

太陽光発電の設置を検討している方の多くは、初期コストに注目していると思いますが、設置後のランニングコストも考慮しなければなりません。
以下、設置後に発生する主な費用を紹介します。
メンテナンス費用
太陽光発電を設置する場合は、定期的にメンテナンスを行わなければなりません。
基本的に、太陽光発電は可動部がないため、大掛かりなメンテナンスを頻繁に行う必要はありませんが、
・設備点検
・軽微な修理・修繕
・清掃
・草刈り(地面に設置する場合)
などが発生します。
太陽光発電のメンテナンスは、基本的に自分では行えないため、専門業者に依頼することになります。
その場合は、1回あたり数万円ほどの費用がかかるため、予算に組み込んでおきましょう。
撤去費用
太陽光発電は、長期利用が前提となるため、撤去の必要性はほとんどありません。
しかし、リフォームやパネルの老朽化による交換を行う場合は、一度既存のパネルを撤去することになります。
太陽光発電の撤去は、当然自分では行えないため、専門業者に依頼する必要があります。費用は業者によっても異なりますが、数十万円単位の見積もりになるケースも多いです。
太陽光発電の設置費用を左右する要因
太陽光発電の設置費用の変動要因は、主に以下4つです。
・システム容量
・メーカー
・屋根の形状・材質・種類
・工事業者
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
システム容量
パネルの容量が大きいほど費用も高くなります。
容量を上げることで発電量が増えるため、売電収入や蓄電量の増加などにも期待できますが、その分初期費用も高額になるため、費用対効果を考慮しながら慎重に検討していかなければなりません。
最適な容量がわからない場合は、業者に相談しながら決めていきましょう。
メーカー
ソーラーパネルやその他機器の費用は、メーカーによっても大きく変わります。国内メーカーは性能が高く、サポートも充実していますが、その分費用も高額です。海外製品の場合はコストを抑えやすいですが、日本製に比べると信頼性や保証、品質が落ちるケースもありますので、事前に確認しておく必要があります。
屋根の形状・材質・種類
戸建て住宅の場合は、自宅の屋根に太陽光発電を設置するケースが多いです。
基本的には、どのような屋根にも取り付けられますが・形状や材質、種類によっては設置作業の工数が増え、費用が高くなる場合もあります。特に、和瓦をはじめとする複雑な屋根の場合、追加費用が発生する可能性が高いです。
工事業者
同じ設備でも、設置工事を依頼する業者によって費用は変動します。太陽光発電の設置工事に対応している業者は全国に存在しており、その規模も多種多様ですが、依頼する業者によって工事費用が大幅に変わるケースもありますので、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
中には、相場よりもはるかに安い金額を提示してくる業者もいます。ただし、安いのには必ず理由がありますので、費用以外の部分にも注目しつつ、総合的に判断していくことをおすすめします。
太陽光発電の設置費用が高くなる要因
太陽光発電の設置費用が高くなる要因は、以下の通りです。
・屋根が特殊な形状をしている
・足場の設置が必要
・工法による違い
屋根が特殊な形状をしている
入り組んだ形状や複数の面を持つ複雑な屋根は、設置作業の難易度が上がり、それに伴って工数も増えるため、費用が高額になりやすいです。
また、急こう配の屋根も、作業の難易度が上がるため、安全対策のために追加費用が必要になるケースがあります。その他、屋根の劣化がひどく、補修が必要な場合は、設置前に屋根の補修をしなければなりません。
この場合は、別途修理費用がかかりますので注意してください。
足場の設置が必要
太陽光発電の設置工事で、足場を組む必要がある場合は、別途足場代が発生します。費用は面数や業者によっても異なりますが、一般住宅の場合は10~15万円が相場です。3階建ての場合や、足場の組み立てに工数がかかる狭小地の場合、さらに金額が上がるケースもありますので、事前に見積もりを取っておきましょう。
太陽光発電の設置工法による違いとは?
~屋根に取り付ける3つの方法とその特徴を解説~
太陽光発電を導入するとき、「どんなパネルを選ぶか」だけでなく、「どのように屋根へ取り付けるか」も非常に重要なポイントです。実は、屋根に太陽光パネルを設置する方法にはいくつかの工法があり、費用や工事内容、雨漏りリスクなどに差が出てくるため、あらかじめ特徴を理解しておくことが大切です。
ここでは、住宅用で代表的な3つの設置工法について、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
① アンカー工法(標準的でコストが安い)
屋根に穴を開けて、金具をビスで固定する工法です。
コストを抑えやすく、もっとも多く採用されている工法です。
特徴:
-
最も安価(導入コストが低い)
-
ほとんどの屋根材に対応可能
-
部材も汎用的で工期が短い
注意点:
-
屋根に穴を開けるため、防水処理が甘いと雨漏りのリスクあり
-
屋根の寿命より先にパネルの交換が必要になると、再施工が必要
② キャッチ工法(屋根材を掴みこんで固定)
既存の屋根材に専用の支持金具を取り付けて、その上に架台とパネルを載せる工法です。
アンカー工法に比べて、やや高額になりますが、屋根への負担が軽減されるのが特長です。
金属屋根に対してのみ施工可能な工法となります。
特徴:
-
屋根材に穴を空けずに設置できる
-
雨漏りのリスクが低い
-
工事店によっては雨漏り保証が付きやすい
注意点:
-
金具や部材が専用品でやや割高
-
適合する屋根材が限られる(金属屋根のみ)
③ 支持瓦工法(専用の瓦に置き換えてパネルを設置)
既存の瓦を取り外し、「太陽光パネル支持用の専用瓦」に置き換えて設置する方法です。
屋根と一体化した自然な仕上がりになるため、美観を重視する方に人気です。
特徴:
-
外観がスッキリと自然(屋根材と一体感がある)
-
雨漏りリスクが低い
-
建物全体の資産価値を高めやすい
注意点:
-
専用部材・加工が必要で導入コストは高め
-
工事期間が長くなりやすい
-
屋根材が対応していないと施工できない場合も
どの工法がいいの?費用と安心のバランスで選ぼう
工法名 | 費用 | 雨漏りリスク | 対応力 | 美観 |
---|---|---|---|---|
アンカー工法 | ◎安い | △施工精度による | ◎幅広く対応 | △やや目立つ |
キャッチ工法 | ○中間 | ○ | ○ | ○控えめ |
支持瓦工法 | △高い | ◎安心 | △限定的 | ◎美しい |
「できるだけ安く導入したい」
「とにかく雨漏りが心配」
「外観にもこだわりたい」
…といったご要望に応じて、最適な工法を選ぶことが大切です。
太陽光発電の設置費用を抑えるコツ

太陽光発電の設置費用を抑えるコツは、以下の通りです。
・補助金を活用する
・システム容量やパネルの種類を最適化する
・信頼できる業者を見つける
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
補助金を活用する
太陽光発電や蓄電池の設置には、国や自治体が用意している補助金制度を活用できる場合があります。このような制度を活用できれば、費用負担を軽減できるため、設置までのハードルも下げやすくなります。ただし、補助金の有無や条件については自治体によっても異なりますので、事前に使えそうなものがあるかを確認しておきましょう。
ZEH補助金
要件
・新築または既存住宅のZEH基準を満たす住宅であること
・外皮性能(断熱性能)で強化外皮基準をクリアしている
・再生可能エネルギー(太陽光発電など)を導入
・一次エネルギー消費量が基準から20%以上削減(創エネ含め100%以上削減)
・ZEHビルダー/プランナーに登録された事業者が設計・施工を行う
補助金
・ZEH住宅:1戸あたり 55万円
・蓄電システム(任意):2万円/kWh(上限20万円)
・ZEH+(さらに高性能):最大100万円
・LCCM住宅:最大140万円
システム容量やパネルの種類を最適化する
太陽光発電の設置費用は、容量やパネルの種類によって大きく変わります。
容量を増やせば発電量は増えますし、より高性能のパネルを設置すれば発電効率が上がりますが、それに伴って費用負担が増えてしまう可能性が高いため、予算に合ったものを選ぶようにしましょう。
信頼できる業者を見つける
太陽光発電の設置費用を抑えたい場合は、設置業者を厳選することが大切です。
製品が同じでも、設置を依頼する業者によって費用は変動します。
また、サービス内容やアフターフォローの内容なども変わってきますので、複数社から見積もりを取り、予算やニーズに合った業者をじっくり探していきましょう。
太陽光発電の設置費用は売電で回収できる?
太陽光発電の設置を検討している方の中には、売電収入に期待している方もいるでしょう。
たしかに、太陽光発電を設置してから10年間は、固定価格で電力を買い取ってもらえます。(FIT制度)
ただし、売電によって多額の収益を得るのは現実的に考えると難しいため、収益を目的とした設置は避けましょう。
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太陽光パネル・蓄電池設置の費用について
太陽光パネルと蓄電池設置を行った場合の目安となります!

太陽光パネル導入見積りは下記の項目によりお見積もりが決まります。
・太陽光パネルの設置容量(枚数)
・蓄電池の設置容量(5kw台・10kw台・15kw台の3パターン)
・使用する配線の長さ
・仮設足場の設置範囲
・既存屋根材の種類(屋根材により使用する土台金具の種類が変わります。)
・太陽光パネルの配置(配置により使用する金具の量が異なります。)
・資材運搬の距離
など
設置容量 | 太陽光パネル設置費用 | 蓄電池設置 |
3kw~5kw | 80万円~120万円 | 100万円~130万円 (5kw台) |
6kw~10kw | 120万円~190万円 | 130万円~160万円 (10kw台) |
11kw~15kw | 190万円~250万円 | 170万円~200万円 (15kw台) |
上記表はあくまで目安の金額になります!
詳しいお見積もりは完全無料となりますので、お気軽にお問い合わせください。
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部分的な補修や雨樋清掃などの小さな工事も喜んでご対応させて頂きます!
雨漏り工事等の緊急な場合や足場無しで応急処置が可能な場合もございますので、ご相談ください!
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自信がありますので相見積もりも大歓迎です!お見積もりは完全無料となりまして、他社より弊社が劣っていた場合はキッパリ断って頂いて構いません!
まとめ
太陽光発電の設置には、一般的に80~140万円、場合によってはそれ以上の費用がかかります。
また、初期費用だけでなく、メンテナンス費用や将来の撤去費用なども考慮する必要があるため、時間をかけてじっくり準備していくことが大切です。
予算の範囲内で太陽光発電を設置するためには、補助金を活用したり、予算に合った容量、パネルを選択したりすることも大切ですが、それ以上に「業者選び」が重要になってきます。
とはいえ、太陽光発電の設置に対応している業者は全国に複数存在しているため、どこに相談すればいいか悩んでしまいますよね。
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