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軒天(軒裏)とは?軒天の役割や実際に行った張り替えの事例などをご紹介いたします!

皆様!こんにちは!式会社工務店です!

工事現場のイラスト

今回は軒天について詳しくご紹介したいと思います!

軒天という言葉自体あまり聞かない方も多いのではないでしょうか。

軒天とはどこの部分なのか、軒天のメンテナンス方法や役割について

詳しくご紹介いたしますので是非ご覧ください!

軒天とは

まず初めに軒天とは、軒先の裏の部分の天井になります!(軒裏とも呼ばれています)

軒先とは軒の先端のことを言い、軒とは外壁よりも屋根が突き出ている部分先端のことを軒と言います。

軒天には軒天ボードという板を貼り付ける方法と、もう一つは外壁と一体化になった軒天の2種類があります。

それぞれのタイプをご紹介いたします。

軒天の種類

軒天材には種類がありますのでご紹介いたします!

コスパの良いベニヤ板

ベニヤ板はホームセンターなどでも手に入りやすく、価格も控えめでコスパがいいところが魅力的です。

ベニヤ板に模様がついたシートを被せて施工することも多々あり、シートを被せたものを『化粧ベニヤ板』とも言います。

ベニヤ板は施工もしやすく安価なので、価格を抑えたい方にはお勧めです。しかし安いからこその耐久性の部分が弱く、最近では次に紹介するケイカル板を使用するところが増えてきています。

ケイカル板などの不燃材

ケイカル板とは、珪藻土や消化石を水と混ぜて作る合板になります。

後ほど紹介しますが軒天とは火事が起きた場合に炎の進みを遅くしてくれる役割があります。不燃材ですから出火時の安全性を考えると軒天にぴったりな建築材とも言えます。

ケイカル板の歴史は主にアスベスト入りが出回っていましたが、今は法律によって建築材への使用は禁止されています。今はアスベスト含みなしになりますのでご安心いただければと思います。

ご自宅の軒天がアスベストを含んでいるか心配な方は業者に一度見てもらうことをお勧めいたします。

カバーに使われる金属

軒天にはガルバリウム銅板やアルミスパンなどの金属板なども使用することがあります。

金属なので軽量かつ耐久性、耐火性にも優れています

『金属だから錆が心配』などのお声もあるかと思いますが、ガルバリウム銅板やアルミスパンは「錆びにくい金属」になりますのでご安心下さい!

また外装には錆びにくい金属を使うのが一般的になります。

外壁一体型

軒天

外壁一体型とはモルタル外壁のご自宅で、外壁の塗料と一緒に軒天も一緒に施工する方法になります。

外壁一体型はマンションやアパートといった建物に多く見られる方法になります

軒天の役割

雨から建物を守る

軒天は外壁に直接雨風が当たらないようになっており、直接当たらない分、外壁の劣化スピードもグンと落ちます。言わば傘のような役割を果たしてくれています。

また、屋根と外壁のつなぎ目からの雨水の侵入も防いでくれる効果もあり、雨から建物を守ってくれています。しかし劣化が進むにつれて外壁と屋根の間に隙間ができ始めてしまうとそこから雨が入り込んでしまうため、定期的なメンテナンスが必要になります。

火事での燃え広がり防止

次に火事が起きた場合の延焼を防ぐ役割を果たしています。日本の住宅は密集していることが多く、火事が起きた場合は瞬時に燃え広がる傾向にあります。炎は下から上に向かって広がるので、軒天でいかに火事が燃え広がらないかが重要になってきます。

軒天に使用する建材は基本的に耐火性に優れていますが、次のような場合には耐火性を発揮できないこともあります。

・劣化して軒天が剥がれている

・雨漏りして軒天が腐食し抜け落ちている

・軒天の内部が見えてしまっている

などの場合は耐火性どころか燃え広がりを早めてしまうことになりますので注意が必要です!

美観

次に美観です。軒天は下から上を向いた時に見えるものになりますので思っているより視界に入る部分になります。

軒天がない場合は野地板や垂木などが丸見えになってしまい見栄えが悪くなってしまいます。そのため軒天を貼り外観をきれいに仕上げるのです。

屋根裏の換気

次に屋根裏の換気になります。小さい穴(通気口)がたくさん開いている軒天を見たことはありますでしょうか?

屋根裏は湿気がたまりやすく結露も起こるので通気性を良くすることで防げるようになります。

また、カビや細菌、ダニなどの繁殖も防げるようになりますので、できるだけ通気性の良い軒天に仕上げることが大切になってきます。

軒天の劣化症状

軒天にシミ

まずは劣化によるシミです。シミになる原因は屋根が雨水を弾ききれず、軒天に達してしまい起こります。軒天にシミを見つけたら雨漏りを起こしている場合が多いでしょう。また、シミができるということは内部に湿気がたまりやすくなり、建物の内部に他の劣化症状が進行してしまう恐れがありますので、注意が必要です。

雨漏りが進行してしまっている場合は、ボードを張り替えなければいけなくなりますのでシミを発見したら早急にご連絡ください!

軒天の剥がれ

次に軒天の塗装の剥がれになります。軒天の塗装が剥がれている場合はそこから雨水を吸収し腐食の原因となってしまうのでできるだけはやく塗り替えをお勧めいたします。

腐食してしまうとシロアリの発生やボードが抜け落ちてしまったりなどのリスクもありますので、一度ご相談いただければと思います。

カビや苔などの繁殖

次はカビやコケなどの繁殖になります。カビやコケは結露や雨水などが原因で湿気が起こり、そこで繁殖します。ほとんどが塗膜の防水機能の低下で起こる劣化症状です。

放っておくと家の内部までカビが浸食しますので早い段階でメンテナンスを行いましょう!

軒天張り替え施工事例

1.既存の軒天解体

まず初めに傷んだ既存の軒天を解体していきます。

2.軒天を寸法に合わせてカット

寸法が異なる箇所がいくつかあるので寸法を合わせ、丁寧にカットしていきます。

3.金具取り付け

軒天を差し込む(固定する)ための金具を下地に取り付けていきます。

4.新しい軒天・見切り材の取り付け

軒天材を単に重ねて張るのではなく、軒天の先端部分に隙間ができないよう1枚1枚微調整しながら取り付けていきます!

軒先側の金具部分を隠すように見切り材を取り付けます。

今回使用した軒天材は島化学工業の

アルテザート レッドシダーエイジングになります!

木目調で暖かな雰囲気でとても可愛いですね(^^)!

4.清掃

解体した時の軒天の細かなゴミなどをきれいに掃除を行い完工になります!

まとめ

軒天について少しは理解していただけたでしょうか。

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