こんにちは!株式会社翔工務店です!
意外と知らない建物の名称を写真を使ってわかりやすく
解説していきます!
今回は屋根工事をする時に知って置いていただきたい部分になります。
『お住まいの劣化を見つけても場所をうまく説明できない』
『業者に色々指摘されたがどの場所のことを言っているのかわからない』
など
皆様の不安や疑問を解消いたします!
目次
屋根の役割
まず初めに屋根本体の役割についてごご紹介いたします!
屋根はあって当たり前の物。普段から屋根の役割について考えることなんてないと思います。しかし屋根がなければどうなるでしょう。雨や雪などが部屋に入ってきてしまい、生活することは困難になりますよね。
そんな屋根の基本的な役割ご紹介いたします。
雨風や自然災害などから守ってくれる
屋根は日頃から住んでいる人たちを守ってくれています。日本は気象庁が発表しているデータによると、週に1度雨が降っている計算になります。日本には梅雨という時期もあり、結構な頻度で雨から住まいを守ってくれているということになります。屋根は傘と同じ役割を果たしてくれていると考えるとわかりやすいですね。
また、日本は台風が多く発生する国でもあり、強風や自然災害などからも守ってくれています。
そんな頼もしい屋根は永遠と私たちを守ってくれているわけではありません。必ず劣化していく物です。
雨漏りは起こしていないか?
屋根材が剥がれていたり、ひび割れはしていないか?
などの定期的メンテナンスをお勧めいたします!
屋根の部分紹介
メンテナンスを行う上で知っておいて損はない屋根の名称を写真を使ってご紹介いたします!
屋根の名称
ざっくり分けるとこんな感じです!屋根の部分部分によって名前がたくさんあってわかりづらいですよね。。
聴き慣れない単語もあるかと思いますので名称ごとに役割などをご説明していきます!
棟板金と貫板
まず棟板金とは、屋根の一番天辺にある板金のことです。貫板とは棟板金の下にある下地材になります!
屋根本体の接合部の上に「貫板(ぬきいた)」という下地材をあて、さらにその上から棟板金をかぶせるという構造になっています。
屋根のてっぺんは屋根材が被っていない為、棟板金で蓋をして屋根の急所を守っているイメージです!
破風
次に破風です。破風とは建物の側面についています。後ほどご紹介しますが雨樋がついていない面が破風と言えます。
屋根は下や横から吹く風に弱い傾向があるのでそこを補うために破風を設置します。
また、雨の進入を防ぐ役割をしています。破風がなければ側面が露出してしまい、そこから雨が入り込み雨漏りになることも。。それをカバーするのが破風の役割になります!
破風板金
続いて破風板金についてです。破風板金とは破風にガルバリウム銅板を巻き付けたものになります。破風との大きな違いは耐久年数になります。
通常の破風は再塗装によってメンテナンスを行いますが、破風板金の場合は再塗装が不要になるのでメンテナンス費用が削減できます。耐久年数が長いので長い目で見るとお得になります。
ケラバ
次にケラバになります。ケラバとは破風と同様、雨樋がついていない方の部分についています。
ケラバには日当たりの調整をしてくれる役割があります。ケラバがなければ外壁や窓ガラスに直射日光が当たり、2Fの室温が上がって高温になる可能性が高くなります。そして外壁に直射日光が当たり続ければ紫外線の影響で外壁の劣化スピードが上がってしまいます。
また雨水の吹き込みなども防止してくれる役割もあります。
唐草(軒先)
次に唐草になります。唐草とケラバが良く混同してしまう方もいますが、ケラバは上記で説明したように破風がある箇所に取り付ける建材です。唐草とは屋根の最も低い位置(軒先)に取り付けるものになります。
ケラバでも雨水の侵入を防ぐために唐草を取り付けますが、これを【ケラバ唐草】と言い、雨樋がつく方(上の写真)の部分につく唐草は【軒先唐草】とも言います。
唐草は屋根から流れる雨水を雨樋に流す役割があります。屋根には毛細管現象というものがあり、これは屋根材の僅かな隙間から雨水が侵入し逆流してしまう現象です。この現象は雨漏りにつながるリスクがありとても危険です。
唐草はこう言った現象を起こさないための大切な屋根材になります。
雨樋
次に雨樋です。雨樋は唐草から流れてきた雨水を外壁や軒裏に回らないようにするための建材になります。
雨樋がない場合は屋根から流れてきた雨水がそのまま外壁を伝い地面に流れます。こうなってしまうと地面に流れ落ちた雨水が飛び散り、外壁や基礎を汚すだけでなく劣化スピードも格段に上げてしまいます。
雨樋は一見地味に見えますが住まいを守る一つだということです!そして雨樋が設置されているだけで雨水の騒音問題の解消にも繋がります。
雨樋が欠けたり割れたりしていたらすぐに業者に相談しましょう。
雨押え板金
最後に雨押え板金になります。雨押え板金とは屋根と外壁の繋ぎ部分に取り付ける板金になります。
屋根と外壁の隙間から雨水が入らないように防ぐ役割と、内部に入り込んでしまった雨水の逃げ道を作る役割があります。
隙間をコーキングで全て埋めてしまえばいいという問題ではなく、全て塞いでしまってはどこかで入り込んできた雨水が逃げ場を失って滞留してしまいます。そして雨漏りに繋がってしまうというリスクがあるのです。
雨押え板金があることで雨水が内部に滞留せず雨漏りを起こしにくくしてくれているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。屋根の中でも部位によって名称や役割が違い、一つ一つ大切な役割を果たしています。
一つでもかけていたら住まいの寿命が大幅に減ります。屋根は時間が経てば劣化していくものですので、定期的なメンテナンスをお勧めします。
雨漏りを起こしてからでは余計な費用がかかってしまいますので、気になることがありましたらお早めにご連絡ください。
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